「デンタルクリニック」と「デンタルオフィス」ってどう違うの?
多くの歯科医院が乱立する時代、確かにその様な疑問が出てもおかしくない。
そもそも、一昔前は「〇〇歯科医院」という病院名がかなり一般的だった。
ある時からその病院名に横文字が入る様になって来た。
それは時代とともに、「カッコよさ」や「他よりも目立つため」や「その言葉に思い入れがある」など、理由は様々である。
しかし、横文字なのは頭の名前だけであったのが、だんだん下の「歯科医院」が「歯科クリニック」になり、「デンタルクリニック」になりと大きく変化してきている。
そして、ついには『診療所』という意味の『クリニック』さえ付かない歯科医院が登場して来たのである。
『オフィス』と言うのは、「会社」や「事務所」と言う意味の単語であり、『デンタルオフィス』とは厳密に言えば歯科医療を通じてビジネスを行う場という事になる。
日本においては国民皆保険制度の影響などもあり医療は聖職という感覚が強く、安倍総理は「医療技術の輸出」などと言っているが、まだまだ日本人の感覚としては「医療=ビジネス」ではないだろう。
しかしながら、アメリカなどでは医療は〝ビジネス”の一つであるため、おそらく欧米や海外に憧れの強い日本人ならではの真似っこネーミングであろう。
恐らく「デンタルオフィス」と名付けている先生に「あなたは歯科医療で稼ごうと思っていますか?」と質問を投げかけてみても、ストレートに「YES!!」と言う人はほとんどいないだろう。
完全なビジネスとし位置づけているのであれば、自由診療一本で自分の技術を〝商品”として提供してそれに伴ったお金を得るのが筋というものだが、多くの歯科医院で健康保険を採用しているのが現状である。
ゆえに、「デンタルクリニック」と「デンタルオフィス」の違いは?と質問されても、言葉の意味合いは違うが日本の歯科医院においては「同じ」と答えるのが正解であろう。
患者というのは意外に歯科医院名を気にする場合もあるので、これから開業される歯科医師は少し考えた方が良いかもしれない。
これは余談であるが、ネット上で『ラテン語の歯科医院名を付けている所は怪しい!』と書いてあるのを見た事がある。
自分の頭の中だけで突っ走り過ぎると、最近はやりの子供の名前 「キラキラネーム」の様に受取られてしまうかも知れないので、医院の名前を付ける際には要注意である。
さらに詳しく検索出来ます☟

カスタム検索
0 件のコメント:
コメントを投稿