この歯科医師数が多くなった事に伴って増加したのが、開業歯科医師に対する多くのビジネス業態の参入である。
中でも特に目に付くのは歯科医院の宣伝に関する「広告」業態である。
一口に広告と言っても
ホームページやポータルサイトなどのインターネット系のもの。
昔ながらの電柱広告やサインなどのいわゆる看板系のもの。
ポスティングや新聞折り込み、雑誌などの紙媒体系のもの。
様々なものがあるがこれらの中でも雑誌に関するある事について述べる。
よく週刊誌や月刊誌の後ろの方のページで、「〇〇駅すぐの~歯科医院」の様な宣伝が載っている。
これは、歯科医院側が料金を支払って雑誌に掲載してもらっている通常の広告である。
それとは違い最近目立って来ているのが、歯科医院紹介専門の雑誌である。
「いい歯医者~」「〇〇区の頼れる歯医者さん」「歯科医院100選」のように、雑誌の一部のページに歯科医院が紹介されているものではなく、それだけがメインになった雑誌である。
そしてこの雑誌が書店で販売されるだけでなく、人の集まるような銀行などにも置かれる。
ここで疑問?
この歯医者さんだけが載っている雑誌を買う人がいるであろうか?
あまり聞いた事がない。
しかし、売れる売れないは関係ない、この雑誌の仕組みはこうである。
雑誌側から歯科医院側へ雑誌掲載の紹介(料金含む)→歯科医院側が契約し料金支払い→雑誌掲載
雑誌の後ろのページに載っている広告とは違い、ほとんどのページがいわゆる広告なのである。
そのため、ここで言う「いい歯医者」になるにはお金を払えばなれるという事にもなる。
しかし、その料金がまた高額であるという事に驚きである。
画像だけの様な広告体系のもので大きさにより
60,000円
120,000円
240,000円
360,000円
写真や医院紹介の記事体系のもので
300,000円(1/4ページ)
600,000円(1/2ページ)
1150,000円(1ページ)
1700,000円(2ページ)
さらに診療内容別に分けられているので、その分広告収入は上がる。
ゆえに、歯科医院と契約した時点で発刊前から収益がほぼ出ているため、売れても売れなくてもさほど関係ないのである。
「大手書店の店頭に並ぶ」、「銀行などに置いてもらう」それだけでも十分な広告効果である。
また、自分の歯科医院に並べて置くだけでも患者に対する良いアピールにもなる。
しかし、本来は「良い記事を取材に基づいて書いてそれを読者にアピールして買ってもらう」というのが刊行物のあり方ではないかと思うが、インターネットの急速な普及によって出版業界もこの様な手法を取らねばならなくなっているのであろう。
最後に、こういった雑誌だけでなく当サイトももちろん、あらゆる広告媒体で目にする歯科医院だけが良い歯医者さんと言う訳ではなく、宣伝広告をしていない歯科医院にも素晴らしい歯医者さんは沢山いるという事を理解してもらいたい。
さらに詳しく検索出来ます☟

カスタム検索
0 件のコメント:
コメントを投稿